2009年5月22日 (金)

永代供養墓としてのブログ

Niftyのココログは気に入っているのですが、最終投稿から1年でブログ自体が消滅するという機能が追加されてしまいました。

スパムでぼろぼろなサイトが残らないようにというありがたい配慮でもあるでしょうが、永代供養墓としての機能も期待していた私には非常に残念な仕様変更であります。そのため、Blog Spotのサイトも作ったのですけど、使い心地としてはこちらがいいため

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2008年6月 5日 (木)

レジ袋の再利用率99.2%!? 統計の数字には気をつけろ

「レジ袋という生け贄 by 小林啓倫氏 シロクマ日報」に、神戸山手大学の中野加都子教授が引用されたレジ袋の利用に関する調査が引用されている。ひ孫引きは気が引けるから、小林氏の記事を見ていただきたいが、そこでは、持ち帰ったレジ袋をどうしているのかを複数回等可で尋ね、ほとんど何らかの形で利用し

「利用しないで捨てている」は0.8%

だという。じゃあ、レジ袋の99.2%は有効に再利用されているのだろうか?

設問、調査対象、調査票の回収方法など詳しいことが分からないので論述は難しいが、捨てているという答えから逆に導き出した、「レジ袋の99.2%は有効に再利用されている」というのは間違いではなかろうか?いろいろ再利用していると言っている人も、結局全てのレジ袋をそうやって再利用しているとは限らない。

他の、類似調査を見てみよう。

「レジ袋に関する意識調査結果報告書」 平成18 年3月 社団法人北海道消費者協会
http://www.syouhisya.or.jp/cyousaH18-rejifukuro-2.pdf
では 「もらったレジ袋をどのようにしていますか。(1つだけ)」で、「①全部保存しながら、使っている」が68.0%を最も多く、ついで「②必要枚数だけ保存して、使い、それ以上に貯まるとゴミとして捨てる」の24.1%の順であり、あとは、③品物を持ち帰ったら、レジ袋はすぐ捨てるが6.1%で続いていた。
調査対象は 「会員」32.2%、「会員ではない」64.7%、「不明」3.1%となっており、消費者協会会員と非会員とでは意識に差があるという結果がでている。
特に、「すぐに捨てる」比率が会員は、0.4%、非会員では8.1%だったのだ。
中野氏、および小林氏が引用された、0.2%に近い数字に対して、調査母体が何らかの環境意識が高いそうに限ったものではないか?また、用途を複数回等とすることでより少ない回答比率になったのではないか?とかいう推測ができる。

いずれにしろ、統計とか数字でモノゴトを語るのは、一見もっともらしい根拠のある話のようで、実は数字の読み方を間違えた誤解だったという可能性を秘めている。統計を引用するものはその数字の意味するところをよく気をつけ、見極める姿勢が求められるだろう。
そして、読み手も怪しげな話には気をつけ、統計が時に嘘をつくということを知っておく必要があるだろう。

参考資料:
ベテランもだまされる?Alexaランキングには、気をつけろ

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2008年6月 4日 (水)

我流プロジェクト管理の極意は表にしないこと

岩永さんの で、一体何をつかってスケジュール表を作れば良いんだ? へのコメントフォローです。

スケジュール表にしなければいけないという思い込みが良くないのじゃないか?というのが、ここ数年会得した答えです。確かに先行関係があるプロジェクトをまわすのに表になったらうれしいですが、個々の人は表を念頭に働くわけじゃありません。

プロジェクトメンバーは、依頼された/した タスクがベースに、私がやることと人にやってもらうことの締め切りと進捗が分かるようになっていれば、困りません。Life HacksはTeam Hacksへ で以前紹介したBacklogというツールはその点よくできています。ファイル共有もついているので、社外の関係者と運営マニュアルとか校正PDFを世代管理していくのとかとても楽でした。

今は、Microsoft SharePoint Portal Serverを使っています。いろいろ機能が多い反面専用ツールじゃないデメリットもありますが、大企業のビジネスインフラでこういうものがあれば「ログインするのに私はどうすれば?」とかいうツールの使い方を教える苦労が少ないので活用することをお勧めします。

<線表という図解までは求めないということ>
線表は、サッカーのフォーメーションボードのような作戦を立てるのには必要な道具だと思います。しかし、現場のプレーヤーにとっては、周りの仲間や試合相手との間合いを図りながら刻々と動いてプレーしているわけで、鳥瞰的に図で考えるのは難しいと思います。

他のプレーヤーとの相対的位置やスペースの埋め方と相手の動きから、ポジションを変えて出て行くとか、逆にスペースを埋めてカバーするとかいうことに精一杯です。これは、タスクを振る、タスクを受ける、という仕事の共同作業でも同じだと思います。知りたいのは、今日いっぱいに終わらせるべき仕事と、頼んだ仕事が予定通り終わるかです。

そして、コーチや周りからは、「マノン(相手が居るから簡単にプレーしろ)」、「ターン(前を向けるよ)」とか、私がどうすればいいかということを教えて欲しいわけです。

もし、試合中に巨大なフォーメーションボードで自分の背番号の磁石が前に出されたり、左右入れ替えられても、それでどうすればいいのかすぐには分からないと思います。そういうのはベンチに居るときに見るものです。

プロジェクト管理は線表とかスケジュール表とかにこだわることを止めたときから動き出すように思います。

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2008年6月 3日 (火)

Windows 7はWindows 6.1の方が売れると思う

マイクロソフトのWindows NTマーケティングチームに居た頃、次期OSがWindows NT 5.0ではなくWindows 2000になったと聞かされたときの驚きは今も覚えています。

それまで、9x系という擬似32ビットOSではない真の32ビットOSという誇りがあったのに、名前が後おいで真似てしまうのは残念であり、逆にこれでメインストリームになるという宣言でもあるのだなと思ったものです。

ただ、内部的に膨大にWindows NT 5.0と書かれているので、その名称変更だけで出荷が少なくとも3ヶ月は余計に伸びるし、2000年問題とかささやかれるなかそういう「遊び」をしている暇などあるのかという想いがしたものでした。ただ結局、SteveBが言うならやろうよ。という雰囲気がマーケティングにはありました。レッドモンドの開発の人々は違う想いだったかも知れません。

さて、その後、2000を経て9x系との統合は9x系の最後のOS Windows Meが惨憺たる状況だったことも手伝い、大きな期待と行かねばならないという期待の中Windows XPで一つの完成を迎えました。基本的にWindows 2000と同じなのだけど、より9x系から乗り換えても不自由を感じないという設計、ローエンドのHome Editionでも堅牢になったOSの構造自体が大いに受け入れられたのだと思います。

さて、その後のWindows Vistaは結局大きく成功したXPを捨てる理由を作れずに「失敗」とみなされています。有り余るPCのパワーをどう使うかというテーマに沿った新しいユーザインタフェースが振り回されてしまったという感じがあります。

Windows 7はWindows 6.1という名前の方が売れると思う

さて、そのVistaの次という「Windows 7」ここは一つ原点回帰でソフトウェアのバージョンのつけ方のセオリーに戻って、Vistaというメジャーリリースの問題を直したマイナーリリースということを表すWindows 6.1という名前で出して欲しいと期待しています。そのほうが売れそうだし、謙虚に問題を直して使いやすくしたと、市場に語りかけて欲しいのです。

バージョン番号は単なる符号ではありません。
バージョン1じゃ買ってくれないからと最初のリリースを 2で出したOracle。ある程度品質に自信もあったのでしょう。NT系としては最初だったけど16ビット系のバージョン番号とあわせたバージョン番号で出したWindows NT 3.1。これは、触ってみて、せめて 3.0にしといた方が良かったかなとか思いましたが、その後 3.5、3.51、4.0とじわじわと改良を重ねていきます。理想から離れたという側面もありましたが、実用度は上がっていきました。

結局パソコンのOSは基盤ソフトであり、画期的な革新はそうたびたび起こるものではないと率直に語りかけた方がいいのじゃないかと思います。

マルチコア、仮想化、Eee PCなどの5万円パソコン、とかとか新たなトレンドがいくつかあります。Windows 6.1は大きく重たいというVistaの後退した側面を解消して、5万円パソコンでも軽快に使えて、なおかつマルチコアの利点も生かせるメリットを提供してくれることを期待しています。そこには、多分、仮想化が重要な鍵となるとにらんでいますが、今後小出しに情報を出していくというシノフスキー氏の手腕に期待しています。

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2008年3月 6日 (木)

mixi規約改定の責任者出て来い。「mixi運営事務局です。」の不思議

ネットワークコミュニティが好きだったら、規約はその憲法であり、改定はコミュニティのありかたを変える一大事です。その変更が疑問をもたれて数日経ってなお、経営トップの生の声が聞こえないのは不思議で仕方ない。

パ ソコン通信のNIFTYが確立したコミュニティ統治は、規約による法治とその規約をベースにコミュニティをマネージするシスオペの「人治」との合作でなり たっていた。コミュニティが人と人のつながりで成り立っている以上、規約だけでは治まらないというのが常識としてあった。

一方、今回の改訂 では、「 mixi運営事務局です。」という名乗りで案内がされている。この手の事務局は外部委託「業者」とかの権限を委譲され委託された人による執行であることが 多い。そりゃあ、意思決定権者がいちいち細かなことまでやってられないのかもしれないが、一度非難を浴び、治まっていない以上、責任者が直接出てきてその 意図を語るなりなんなりすべきだろう。

今回の規約改正の責任者が直接出てきて語ってくれないと、少なくとも私は納得できない。

(CNETの投稿が表示されず、不安定なので、バックアップも兼ねてのクロスポストです。)

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2008年2月21日 (木)

40GBを使い切ったiPodに入れているもの

自分のことを隠しても仕方ない、たわいの無いことも書いて残そう、そう考えを改めました。オルタナティブブログ高橋さんのエントリーに触発されてiPodにいれているもの。

ついに40GB全部使いはたして、買い足しか、曲を選別するかを迫られてます。

アースウィンドアンドファイヤーとかの分厚い金管は私も好きです。生向委/ドクトル梅津も好きで、歌謡曲+ホーンセクションの

奥村愛子

はお勧めです。けれんみがいいです。

背中がぞくぞくする木琴があるショスタコーヴィッチも大好きなのですが、微妙な不響和音系の話は、コードギア藤井さんと時々してます。
マイルスデイビスの鋭いミュート、Led Zeppelinとパットメセニーグループはギターの魅力。マーラー、ブルックナー、ブラームス、ワーグナーは音の塊ですね。
すかすか系はグレングールド、サティとか。

シャフルしていてベートーベンのシンフォニー7番に当たると指揮がKleiberかKlempererかがスクロールして読み取ろうとしているうちに曲が始まり、予想と違うテンポにのけぞってしまうのが楽しいです。体感的にはもう5%くらい速度が違う感じです。加速感と抑制感とか。

結局のところ思春期に親しんだ曲は今でもよく聴いていますが、クラシックは大学生になってから親しみました。新しい曲にはもう、今までの尺度で消化してしまうのであんまりはいってきません。小学生のもつ

オレンジレンジ

を聴いたときはどっかで聴いたような感じがしましたが、昔からあることですね。ロキシーミュージックと日本のテクノポップとかとか。

そういえば、昔NHK FMのロッキングオンという番組で、日本語の歌詞が頭に浮かんできてしまう洋楽という企画があったのですが、この企画今でもテレビでやてますね。リスナーの投稿から始まった何気ないネタで、最初はクイーンのSave Meが「西武ミー」というべた過ぎる展開でしたが奥深いものです。

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2008年2月 2日 (土)

MicrosoftによるYahoo!買収で見えたITゴリラゲーム戦線の拡大

MicrosoftによるYahoo!買収提案。日本の企業だと冗談じゃないと無条件に反発しそうなものだが、そこは株主と株価への責任が重視される北米の公開企業。破格の条件提示に対しては急ぎ、誠実に検討するという回答がなされた。

対Google対抗での枠組みだけで語られているが、むしろエンタープライズIT業界での競争とネットサービスインフラとが近づいており、ネットサービスという層を取らないことで、マイクロソフトの本丸たる、Officeやサーバーコンピューティング、そして来るクラウドコンピューティングの存在感を無くし、ひいてはMicrosoft自体の存在が危うくなると考えているようにみえる。
かつて、キャズムのムーア氏の資料を基に2007年版をつくったエンタープライズゴリラゲーム 2007の表を引用しよう。
Theenterprisegorillagame2007

下はプロセッサーから、上はコンピューティングサービスまでの層になっている。しかし、この上下の次元には、クラウドコンピューティングとかSaaSとかの観点の軸がもともと無かった。また、ユーティリティコンピューティングへとシフトするなか、GoogleやYahoo!が提供するネットサービスはエンタープライズコンピューティングとの境目が薄れつつあり、その領域で勢いを強めているGoogleが、競争の枠組みを変えて土俵を奪いかねない情勢に見えたのだろう。

将来、「ゴリラ」として陣地を固めた企業が生き残り、チンパンジーたちは蹴散らされるのではないかとか言われてきた。そして、MicrosoftがYahoo!を買収することに成功したそのときに、Googleが8匹目のゴリラとして競争に参入したというマイルストンになることだろう。

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2008年2月 1日 (金)

セカンドライフ(Second Life)実人口は約30万人?

「人口増加が続いている」という虚構がはがれるまでにはいたっていないSecond Lifeですが、何を実人口の指標にすべきかについて、「過去7日ログインユーザー数」が妥当ではないかという感触を持ちました。根拠を突っ込まれてもつらいのですが、過去30日に新しく始めた人(472,213)と、過去7日ログインユーザー数(317,400)とを足した数、約78万人が過去30日ログインユーザー数 (738,576)を超えてしまうことから、試してすぐやめそうな人を除いた定住人口としては30日ログインユーザー数は不適切で、7日ログインユーザー数がよさそうだという感覚を得た次第です

Date  Total Residents Residents Residents Difference/ 30
    Logged-In During Last 30 Days Logged-In During Last 7 Days days
2006/12/13   534,624 222,518  
2007/1/10   532,986 242,257  
2007/2/12 3,659,699 837,760 345,876  
2007/3/17 4,800,833 974,556 336,384 1,037,395
2007/5/4 6,240,591 966,902 356,007 899,849
2007/6/13 7,256,167 1,090,355 470,466 761,682
2007/7/11 8,059,024 1,040,765 451,557 860,204
2007/8/13 8,901,847 1,003,090 456,641 766,203
2007/11/28 11,222,568 874,839 332,904 650,669
2008/1/29 12,198,474 738,576 317,400 472,213

同時接続ユーザー数は増えているという報告がありますが、同時接続ユーザー数では、そんな中毒している人だけ数えるのもおかしい極端な指標おかしい、だけど、どこを見ればいいのか基準が分からないという問題があったのですが、見るべき指標を見つけたかなという気がしています。

指標は、Second Life | Economic Statistics で見ることができますが、時系列データが残っていないため、同行を見にくいという問題があります。

そういう問題を解消するためには記録していけばいい話なので、忘れずに続けようと考えています。

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2008年1月11日 (金)

2008年、SMBでの第二次ERPブームとBPOとしてのSaaS

SMB(中堅中小企業)市場に強いIT調査会社ノークリサーチの発表によると、2008年はERP(統合パッケージソフト)が第二のブームという。伊嶋社長のお話は数年前に何度か聞かせていただいたが、日本のSMBの情報システムについて、現場をよくご存知だと感心したことを覚えている。

大企業が戦略的に新しいトレンドを取り入れようとする方向があるのと比べて、中堅中小企業は実利的であり、石橋も他人が渡ってどうも大丈夫そうだと確信するまでは渡らない傾向がある。先走って危ない橋を渡るより、それはそれで賢い合理的なやり方なのだ。

ZDnetは、これを守り中心と報道した。確かにそれは発表要旨にあることなのだが、中堅中小企業が攻めのためのIT投資を活発化したことはあまりなく、何を今さら感が強い。日経ITpロはそこではなく、「SMBに第2次ERPブームが到来」と見出しをつけたが、こちらの方がより本質をついている。いよいよ「カスデベ(カスタム開発)」の時代が終わろうとしているのだ。来る来るといわれ続けて何年も経ってやっとSMBにとってのERPは他人がいっぱい渡った安全な橋と変わったようだ。実装に関わるSI、営業、開発者など導入のエコシステムがこなれていよいよ収穫期を迎えたのだろう。

ビジネスプロセスアウトソースとしてのソフトウェア(SBPO)

何でも略語にしなくていいのだろうが、日本のSMBに受けるのはSaaSじゃなくて、何かを端的に言うのに、SBPO(ビジネスプロセスアウトソースとしてのソフトウェア)と名づけるのはどうだろうか? ノークリサーチが定義するSMBは年商5億から500億円というレンジの企業だが、その下の層たるSmallBizは自前のERP導入などは及びもつかない。ではどうしているかというと、TKCとかの税理士・会計士つきのサービスを長らく利用してきた。株式会社バックオフィスとかのサービスもある。

世間がASPだとかSaaSだとか騒いでいるが、そんなことより早く業務アウトソースサービスを使ってきたのだ。こんな便利なものを手放す気にはなかなかなれないだろう。また、それより高いレベルで財務を経営に生かそうとかなるとOBC勘定奉行とか、Smile αとかのローエンドERPが確固たる足場を築いている。

こういう日本市場にSaaS型ERPが食い込んでいくのは大変だろう。マイクロソフト時代の元上司に先日会った時にもこのことを聞いた。グローバルカンパニーで働いていて何が辛いかというと、本国とギャップが大きな市場で孤軍奮闘することなのだ。売り上げという結果を出しにくい。また、パートナー販売でがっちり売り手の構造が出来上がっているのでそこを切り崩すのは大変だ。

この外資SaaSが日本のSMB市場で苦戦するという図式は、日本の遅れを示しているとは思わない。SMBは地域ごとに違う行動様式を持つということなのだ。北米式のやり方が通る地域ももちろんあるが、そうでない地域も少なくない。そして、日本はSaaSの先を行くSBPOに自信を持ってもいいだろう。逆に言うと、見込み客獲得、売り上げパイプライン管理、既存顧客のフォローとかいう顧客ライフサイクルをトータルにサポートできるから売り上げが増やせるというトータルなERPならではのメリットとかを外資SaaSベンダーが示し、企業の変革にまで進めていくとこができれば、チャンスが生まれてくるだろう。

ただ、こういう先進的な利用は大企業やベンチャー企業の方が取り組みが早い。統合パッケージ型SaaSが離陸するよりも先に、CRM/SFAだけを切り出したSaaSが大企業から広まり、2009年以降にSMBにも広まる兆候が出てくるかもしれないが、このあたりはCRM/SFAを本当に生かして成功する企業が目立ってきてからだろう。

SaaS は日本では苦戦する」というサンマイクロ高橋さんの予測には、半分Yesで半分Noという感想を持った。コメント欄にも書いたが、日本のSmallBizはSaaSの先を行っているとも言えるし、すごく遠いところにも居ると思うのだ。

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2008年1月 4日 (金)

箱根駅伝と高校サッカーに学ぶ日本化して盛り上げる3つの方法

正月はつい、テレビにかじりついてしまう。

長距離走は、一人で走るものなのに、タスキで繋いで、山あり谷ありのコースを大学対抗で走るという仕立てが面白く、毎年何らかのドラマが起きる。2008年の往路であれば、早稲田の健闘だろう。木下哲彦(当時:現 金哲彦)氏が卒業されて以来、山登りで頑張る早稲田を忘れていたのでうかつにも出かけてしまったのが悔やまれたくらいだ。

そして、高校サッカー。各都道府県代表の高校生が競い合う様は、正月というふるさとを思い起こすタイミングに似合っている。今やレベル的にはユースチームの方が上だったりしするのだが、身近な高校生が頑張っているという姿には別の感動がある。

日本化して盛り上げる3つの方法

  1. 世界とは切り離す
    世界に繋がっているグローバルスタンダードだけが正しいとは限らない。
    唯一無二の存在にして、相対的な価値など忘れさせるのはいい方法だ。「高校サッカー選手権優勝チームは、xxと対戦できる」なんてやってはいけない。大学ラグビーが最近いまいちなのも、社会人も含めた大会とのつながりで、所詮大学生としらけた面がありそうだ。
    一方、箱根駅伝なんて箱根でしかできない。そもそも、出場資格が関東の大学じゃなきゃだめというローカル大会だ。
  2. 歴史、地縁、季節、行事と結びつける
    箱根駅伝は、江戸時代、東海道の宿場町を旅した歴史も思い起こされれる。
    高校サッカーは、高校野球に倣ったと聞く。地元のチームを応援しようという習慣をくすぐられるし、テレビ的には、地元のチームをローカル放送で見て楽しむこともできる。
    箱根駅伝自体が歴史が長く、CMに入る前にその映像を流したり昔のことのエピソードを話すのは価値を高める一つの方法だろう。
    箱根駅伝は、正月だから交通規制をしてこんな大会を開けるという大会であり、富士山を拝めて正月らしさがある。また、冬はサッカーの季節という刷り込みもあって、なじみやすい。
  3. 集団への自己犠牲、悲運のヒーローを作る
    今回の箱根駅伝は3校も途中棄権があり、識者の苦言も聞こえてくる。しかし、そもそも長距離走は本質的には個人的な競技であり、アクシデントもありえる。マラソンで途中棄権しても自分だけのことで済むのに、駅伝だとチームに迷惑がかかるからと無理に頑張る状況が生じているのは、集団への自己犠牲を美しいと考える日本的な美意識が生んだ競技ということなのだろう。
    「小学生クラス対抗30人31脚」なんて、究極の集団競技かもしれない。同じ速さにあわせないと上手く走れないのだ。
    高校サッカーでも、怪我をおして出場とかいうドラマが尊ばれる。ちょっと前までは、超高校級の選手の活躍が目玉だったのだが、有望選手の多くがユースチームに流れるようになって身近な悲運のヒーロー探しへと方向が変わっているように感じる。
    いずれにしろ、勝者を映すだけでなく、対比としての敗者がいること、転んだり失敗したりとかいうドラマが欠かせない。

集団への自己犠牲とか、個人的なものを団体競技に仕立てるとかいうのは、応用が利くかもしれない。ネットワークゲームやサービスもこのあたりに日本で受けるためのヒントがありそうだ。

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«顧客満足は続かない。一度絶望させてから感動させろ。