レジ袋の再利用率99.2%!? 統計の数字には気をつけろ
「レジ袋という生け贄 by 小林啓倫氏 シロクマ日報」に、神戸山手大学の中野加都子教授が引用されたレジ袋の利用に関する調査が引用されている。ひ孫引きは気が引けるから、小林氏の記事を見ていただきたいが、そこでは、持ち帰ったレジ袋をどうしているのかを複数回等可で尋ね、ほとんど何らかの形で利用し
「利用しないで捨てている」は0.8%
だという。じゃあ、レジ袋の99.2%は有効に再利用されているのだろうか?
設問、調査対象、調査票の回収方法など詳しいことが分からないので論述は難しいが、捨てているという答えから逆に導き出した、「レジ袋の99.2%は有効に再利用されている」というのは間違いではなかろうか?いろいろ再利用していると言っている人も、結局全てのレジ袋をそうやって再利用しているとは限らない。
他の、類似調査を見てみよう。
「レジ袋に関する意識調査結果報告書」 平成18 年3月 社団法人北海道消費者協会
http://www.syouhisya.or.jp/cyousaH18-rejifukuro-2.pdf
では 「もらったレジ袋をどのようにしていますか。(1つだけ)」で、「①全部保存しながら、使っている」が68.0%を最も多く、ついで「②必要枚数だけ保存して、使い、それ以上に貯まるとゴミとして捨てる」の24.1%の順であり、あとは、③品物を持ち帰ったら、レジ袋はすぐ捨てるが6.1%で続いていた。
調査対象は 「会員」32.2%、「会員ではない」64.7%、「不明」3.1%となっており、消費者協会会員と非会員とでは意識に差があるという結果がでている。
特に、「すぐに捨てる」比率が会員は、0.4%、非会員では8.1%だったのだ。
中野氏、および小林氏が引用された、0.2%に近い数字に対して、調査母体が何らかの環境意識が高いそうに限ったものではないか?また、用途を複数回等とすることでより少ない回答比率になったのではないか?とかいう推測ができる。
いずれにしろ、統計とか数字でモノゴトを語るのは、一見もっともらしい根拠のある話のようで、実は数字の読み方を間違えた誤解だったという可能性を秘めている。統計を引用するものはその数字の意味するところをよく気をつけ、見極める姿勢が求められるだろう。
そして、読み手も怪しげな話には気をつけ、統計が時に嘘をつくということを知っておく必要があるだろう。
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